yamagomori.blog.eonet.jp > オルゴールのアルバム-2

イントロダクション

オルゴールは通常、木でできた箱に入っています。(中にはガラスやアクリルケースのもありますが一般的ではありません。)スピーカーも木の箱に入っていますが、両者には決定的に異なる点があります。スピーカーの場合は基本的に箱が鳴らないように(箱の板が振動しないように)内部に吸音材を貼ったり、板が振動しないように補強したりします。
これはスピーカーユニットのコーン紙(振動板)の前面から出る音波のみを空気中に伝えて、背面から出る音波は箱の中で殺してしまうためです。(バスレフ式という背面の音波も利用する方式もありますが・・・)
一方、オルゴールでは櫛歯の微弱な振動を響板に伝えて、さらに箱の「鳴り」を積極的に利用します。これはヴァイオリン族やギター、ピアノ、チェンバロ等に良く似ています。
振動を増幅するだけなら、金属の方が効率がいいのですが、響板や箱に木が使われるのは低音をよく響かせ、高音は適度に吸収して心地よい音色にするという木の特性を利用しているのです。さらに申しますと木の種類により音質が(音のバランスが)微妙に異なってきます。これはピアノの響板やヴァイオリンの表板はスプルース、ヴァイオリンの裏板は楓を使うことによってそれらの特徴的で最適な音を得ているのです。
オルゴールも曲目によって樹種を変えると微妙に音色が変わってきます。
たかが木、されど木なんです! だからオルゴール造りはやめられません。